箱庭療法体験記
- いさむ 小林
- 8月24日
- 読了時間: 2分
更新日:8月27日

大学のゼミで箱庭療法の体験をした時の写真があったので、懐かしみながらアップしました。
ゼミの先生がユング派の心理臨床家で、ゼミ生皆が半年かけて箱庭療法を先生から受けていました。
箱庭療法というのは、ミニチュアと砂箱を使って無意識の表現を促し、心の問題を解決する心理療法です。
箱庭療法は、砂の入った箱の中に様々なミニチュア(人形、動物、建物など)を自由に配置することで、クライアントの言葉にできない無意識や感情を表現する心理療法です。
ユング心理学の影響を受けていると言われています。
当時の私の心理状態が表現されいます。
その当時の私にはいくつかの心理的な課題があったかと思います。
・自分の内向的性格
・将来を考えることができない
・家族についての心配事
など。
たしかこんなところでした。
5回の箱庭の写真を載せておきます。
無意識的に作っているので何の場面なのか自分でもわかりにくいですが…

人や動物が別々の方向を向いています。
モチーフは「関係性を拒否」かな?

森の中の泉を探して癒されようとしていた気がします。
森は無意識を表していそうです。
モチーフは「自分の内面に向かう」でしょうか。

さらに内面に入っていくという象徴のような気がします。
水の中に生命があって、そこで「何かを得る」というモチーフかもしれません。

動物たちに関わりが生じています。
踏み跡がたくさんあって、なんとなく心の豊かさを感じます。
モチーフはおそらく「関係性を取り戻す」です。

道路を行き来する自動車や飛行機が飛んでいます。
滞っていたものが「流れ始める」という言葉がしっくりきます。
こんな感じで5回の箱庭で心の状態とともにモチーフが移り変わっていきました。
最終的なモチーフは、「流れ始める」というもの。
流動的な感じですよね。
現実的に課題が解決したわけではなくて、迷いや不安はあるんだけど、それらを抱えながら、今を、そしてこれからの変化を自分で受け入れて歩み始めていく、そんな感じです。
なんだか、この最後の箱庭が好きです。
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